『 中毒 』  by 水城ひかるこさん



恋愛ジャンキーだなんて言葉があったけど、正直俺は馬鹿にしてた。
恋愛ごときで中毒ってナニ!?ってそう思ってた。
でもそれは間違いだった。ルフィと出会って、間違いだったと知った。

「ゾロ、オレと繋がってる時に余裕じゃん」

この男は、入り込んで揺さぶられて、お前だらけにならないように気をつけている俺に向かってそう言う。

少し飛ばした視線さへ、拘束すると宣言する。
俺がどんなにルフィに囚われているか、どんなにルフィ中毒になってるかを頓着しない。

「ゾロ…口開けろよ」

貪るようにキスをする。
足らない、何度口づけても、全くもってルフィが全然足りなかった。

「ゾロ、その流し目…止めろよな」

この間のコマーシャルの目も…あんな表情は放送コードにひっかからないのか?
お前エロ過ぎ。

ルフィが俺の首筋に咬みつきながら云う。
俺がエロいだなんて、壮絶な色気を振り撒いているお前に言われたくないね。
お前の色気は周囲を薙ぎ倒して、心まで奪っていくのだから。
俺に色気があるって云うのなら、それはルフィお前のせいだ。
あのフィルムは、ルフィを挑発する目的で出演したんだから。

当初、俺をマネジメントしてるナミから話を聞いた時は断るつもりだった。
アイツの“素晴らしい話”っていうのは大抵“とんでもない話”だったから。
だけど俺に白羽の矢がたったのは、俺が“Sexy”だからと聞いて俄然ヤル気になった。

「その気にさせる男」

キャッチコピーも気に入ってる。
きっと俺は魔王まがいの魅力を持つお前を虜にせんがために、無駄にフェロモンが増加したんだぜ。

今では大概の奴らが、この流し目だけで堕ちる。
なのにお前はちっともなびきやしねェ。

お前が俺にメロメロになればいいのに。せめて俺の半分くらいは。
お前には効かねェフェロモンとやらは、いらん男女には効きやがる。

「ふん」

ルフィお前を魅了出来ないなら、こんな目はいらねェよ。
お前が嫌なら、この目を潰そうかと聞いた。

「馬鹿」

ルフィは、そう言って俺の瞼を舐め、目尻を吸った。

「相変わらず、オレのゾロは馬鹿なんだから」

所有格で呼ばれたことが、震える快感を身内に呼び覚ます。
ナカにいるルフィを離すまいと、俺はルフィをギュウギュウと絞る。

好きだ。好きだ。
ルフィが誰よりも好きだ。

ナカに取り込んで、身内を犯されていてさへ、足らないと俺に叫ばせる。
ルフィの上で、快楽のダンスを踊りながらルフィに狂う俺。

瘍ける。
ルフィにナカからぐずぐずに瘍かされてしまう。
俺をこんなに中毒にして、ルフィは涼しい表情で俺にキスをする。

もっと滅茶苦茶にしてくれよ。もっともっと突いて掻き回して離さないで、抱きしめて息をも止めてくれと望む俺。


 



なんていうんでしょうか、もう強烈に愛してるって気持ちが伝わってきて、
こっちまで切なくなる感じがしますよね〜〜!
まさに中毒。
ひかるこさんありがとうございました〜〜!
私って、幸せ者♪


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               『馬鹿』  (ひかるこさん作)


 2008.11.01

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