『捕らわれる者』


昼寝してると時々ルフィは俺の側にやってくる。
そして反応があろうがなかろうが、ひたすら喋り続ける。
俺も大概付き合いがいいなとか思うが、ルフィに何言っても聞くわけないしな。

「ゾロ、なぁゾロ聞いてるか?」
へい、へい、聞いてるよ。
うんうんとうなづいて見せる。

「俺な、ゾロが好きだ。」
あー、そうかよ…。
は?何だって?

「好きってゾロ分かるか?惚れてるってことだぞ。」
「…馬鹿にしてんのか。」
ししし、笑いながら寝転がってる俺の頭に手をやる。
俺は手を払い除けて起き上がった。
「ルフィ、自分の言ってること分かってんのか。俺は男だぞ。」
「ゾロは馬鹿だな〜俺だって男だぞ。」
んなこた、分かってるよ!。
…ったく、こいつ俺のことカラカってんな…。

クルッと背を向け、はぁ、と溜め息をついた。
相手にしなきゃそのうちウソップのとこにでも行くだろう。

「照れんなって、ゾロ。」
だけど、ルフィは俺の背中にピタッとくっついてきた。
「ゾロはな、俺んだからな。」
「何勝手に所有権主張してんだ、お前は。」
そんなこと言いつつも、悪い気はしなくて。
「ずっと俺の側にいろ。」
「今いるじゃねぇか。」
「そう言うことじゃねぇよ。」
ヤケに強い口調。
肩越しに見えるルフィの目は、真剣そのもの。
「俺、ゾロが欲しい。」
そう言われた時、身体の芯がかぁっと熱くなった。
「嬉しいだろ。」
ニヤリと笑うルフィに何故かドキドキして、否定も出来なくて。
ピアスに軽く唇を押し当て、ルフィは立ち上がった。
ドキドキが最高潮で、真っ赤になった俺に向かって、
「ゾロ、忘れんな。お前はずっと俺と一緒だ。」
ルフィは満足そうに笑う。
その笑顔は…俺の心を鷲掴みにした。

 

 

 



ルゾロ初挑戦!!
でございますです・・・・・・(泣)
素敵なルゾロを書けちゃうひかるこさんに見ていただいたら、
対の小説を書いて下さいました!!
ひいいいいい!!
恐れ多いです、でも嬉しいです!!!

 

 『捕らえる者』 (ひかるこさん作)

 

 

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