『 捕らえる者 』  by 水城ひかるこさん


ルフィが俺の側にやってきて宣言する。

「俺な、ゾロが好きだ」
「ゾロはな、俺んだからな」

俺を無視したルフィの所有権の主張。
…悪い気はしない。

待て、悪い気はしないだと!?

「ずっと俺の側にいろ」

待て待て待て!!
お前の言い分はわかった。
だが待て。
…俺の気持ちは?
俺はいったいどうしたいんだ?

ずっと一緒にいる。当然だ、他に何処に行けと云うのだ。

ああそうか、そういうことなんだな。
俺はお前に捕まった。だけど俺はソレが不快じゃねェ。…つまりはそういうこった。

「海賊王にオレはなる!!」

馬鹿。
だからお前は馬鹿だって言われちまうんだよ。

 

 

 



ああ、毎度のことだけど、素敵だわ、ひかるこさん。
そんでもって、私のヘタレルゾロにつきあってくれて、ありがとうございます!

 『捕らわれる者』 (サマンサ作)



 2008.09.26

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