『 捕らえる者 』 by 水城ひかるこさん
ルフィが俺の側にやってきて宣言する。
「俺な、ゾロが好きだ」
「ゾロはな、俺んだからな」
俺を無視したルフィの所有権の主張。
…悪い気はしない。
待て、悪い気はしないだと!?
「ずっと俺の側にいろ」
待て待て待て!!
お前の言い分はわかった。
だが待て。
…俺の気持ちは?
俺はいったいどうしたいんだ?
ずっと一緒にいる。当然だ、他に何処に行けと云うのだ。
ああそうか、そういうことなんだな。
俺はお前に捕まった。だけど俺はソレが不快じゃねェ。…つまりはそういうこった。
「海賊王にオレはなる!!」
馬鹿。
だからお前は馬鹿だって言われちまうんだよ。
ああ、毎度のことだけど、素敵だわ、ひかるこさん。
そんでもって、私のヘタレルゾロにつきあってくれて、ありがとうございます!
『捕らわれる者』 (サマンサ作)