『頂点〜なあ、そうだろ?〜』

 

 


やっとのことで、テメェを見つけたと思ったら…
案の定戦闘中で。
なんだその戦い方は。
ルフィ、お前らしくないぞ。


「ルフィ!!」
「ゾロ?!」


ルフィの表情が変わる。
動きが変わる。
あっという間に薙ぎ倒される敵。
当然だろ。
俺とルフィだ。
側にいなくても、互いを感じ、互いを想ってきたんだ。
互いの体温、鼓動、呼吸。
全てを感じることが出来るこの距離。
五感全てが反応し、悦びに身体中が狂喜乱舞する。


ルフィ、ルフィ、ルフィ。
ゾロ、ゾロ、ゾロ。


何度呼んだか分からないその名。
今、ようやく相手に届ける。


「ゾロ。」
「ルフィ。」


もう離れねぇ。
側に、側に。
体温、鼓動、呼吸、全てを感じることが出来るこの距離で。
頂点へ。
俺とお前で。

 

 

「全く…ちょっと目を離すとこれだ。」
「ん?何のことだ?」
「あの女はなんだよ。」
「ああ、あいつはな…」
「お前気づいてねぇかもしれんが、無駄にフェロモンばら蒔き過ぎなんだよ!」
「え〜?よく分かんねぇよ。」
口を尖らすルフィ。
その唇を親指でなぞる。


「…大丈夫だ、ゾロ。誰にも許してねぇよ。」
ニッと笑うルフィにこちらもようやく笑う。
そうだな、今夜一晩かけて確かめてやるよ。
ま、確かめなくても分かっちゃいるがな。


なあ、そうだろ?

 



 



感謝祭の船長生誕祭12のお題のひとつ『頂点』を使用してます。
ゾロとルフィの再会捏造SSですw

実はひかるこさんに前もって読んでもらった時に、
「お題の『頂点』だね!」って言われて・・・・・
ああ、それもいけるなぁと思いまして(遅い)
せっかくなので、船長誕SSとしてアップさせていただきますw
何度でも言うよ!!
ルフィ、誕生日おめでとう!!!!!

 

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