『 それでも君を想う SIDE Z 』 by 日野原緋乃さん
あれはいつのことだっただろう。
確か何度目かのセックスの後、ルフィがしみじみと自分の手を見ながら“混ざってるなぁ”と 言ったことがある。
自分と俺が、ということらしい。
『混ざってるぞ、ゾロ。オレん中におまえいるからさ、もうずっと会えなくなっちまっても大丈夫だな、きっと』
あん時俺はなんて答えたんだったろうな。
よく覚えていないが多分バカバカしいと笑ってまともに取り合わなかったような気が する。
バカバカしいと思ったんだ。
混ざっていると言ったルフィの言葉がじゃなく。
どちらかが死ぬのでもなければずっと会えなくなるなんて状況が起こりえると はとても思えなかったから、
そんな仮定をすること自体がバカバカしいと思った。
だけど、実際にこうして離れてしまった今ならあの時ルフィの言いたかったことがよくわかる。
それなりに長い時間を一緒に過ごして、何度も抱き合って、だからこうして離れていても俺の中には確かにあいつがいる。
あい つの言葉を借りるなら、“混ざってる”ってところだ。
そしてその感覚は、例え本当に二度と会えなくたってきっと消えること は無いんだろう。
でもなぁ、ルフィ。
気づいちまったんだが、俺はどうやら相当な欲張りだったらしい。
お前は今こうして確かに俺の中に在るっていうのに、やっぱり俺は何かが足りない気がしてしかたがねぇんだ。抱えきれないほどの物を持っていてなお、もっとよこせと強請るガキみてぇなもんだな。
なぁ。お前は今どうしてる?ちゃんと無事でいるんだろうな?
ルフィ。
こんなことを言ったらきっとお前は『ゾロはバカだなぁ』と言って笑うだろうがな。
お前がいねぇとどうにも調子が狂うんだ。
なさけねぇ話だが、正直なことを言えば、俺は早くお前に会いてぇよ。
どうです??
もうーーー緋乃さん素敵過ぎですよ〜〜〜〜!!
と、背中をバンバン叩きたくなるのはきっと私だけじゃないはず!!!
考えてることがすごくゾロらしくてすっごく良かったです!!
ルフィサイドもありますので、まだ読んでない方は絶対読んでみてね!!!
緋乃さん本当にありがとう!!
アンド、
これからもよろしくね!!!!