『 サンタが街にやって来た 』 by 水城ひかるこさん
「これで全部か?今年は二人分でも、チョッパーのおかげでスゲエ早く終わったな。ありがとう、チョッパー」
「おれ達が配り終えるまで、夜が明けない魔法が掛かってるけど、
去年はゾロが戻って来るまで3日掛かったからな。良かったよ、流石ロビンの計画だ」
「あれ?まだ1個残ってる…」
「あぁソレはおれ達の村にだから、残しといたんだ」
「俺達の…サンタ村に?」
「何百年経っても、自分達が配ってても、サンタのプレゼントを待ってるヤツには、プレゼントはあるさ」
「そうだけど…」
ゾロサンタは、何やら複雑な表情。
だって村でプレゼントを欲しがるヤツだなんて、決まってるから。
「知らなかった…」
毎年、アイツは誰かにプレゼントを貰っていたんだろうか?
俺の知らない処で。
ゾロサンタは形容し難い気持ちのまま、チョッパーサンタに連れられて、サンタ村に帰っていった。
「ただいま」
「おぉ、ゾロ早い!お帰り〜♪」
ルフィサンタが、サンタ服を脱いでいる処に出くわした。とすれば、ルフィサンタも任務完了したのだ。
「ただいま」
ゾロサンタは、そんなルフィを背後からギュッと抱きしめた。
「もう脱いじゃうのか?
お前のサンタ服、ピンクのふさが、ふわふわでスッゲエ可愛いのに」
「ゾロのサンタ服もカッコイイぞ!」
…すみません、何せ彼ら、八百年前からの新婚なんで(笑)
「ほら、プレゼント。これで俺の任務も完了」
「受け取らないよ」
「へ!?」
「だって任務完了したら、夜が明けちゃう。去年なんて、独りぼっちで3日も待ってたのに」
「!!」
「だから今年は、オレプレゼントを願ったんだ。ゾロとの二人だけの聖夜を」
ルフィがサンタ服をスルリと下に落とし、ゾロサンタにしがみつく。
ゾロサンタは、大好きなルフィのサンタ服だけど、
もっと大好きなルフィに抱きつかれてドキドキした。
「メリークリスマス!」
「ハッピークリスマス!」
とっても甘くて長い聖夜は、世の出生率を恐ろしくハネあげたという。
うちのクリスマス企画のゾロとルフィでSS書いてもらっちゃいました!!
ひかるこさんとこで、拍手SSになってましたが下げられたということで、うちでもアップすることにしました。
いやーーーーもうひかるこさん、このゾロとルフィ、すんげーかわいいよぉぉぉぉ!!!
ありがとうございました!!!
2009.01.01
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